楽天モバイルのパートナー(au)回線について詳しく理解する。ユーザーにとってのメリット・デメリット

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初めて楽天モバイルのことを知ると、聞きなれない「パートナー回線」なるものが出てきます。

楽天モバイルは第4のキャリアとして、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)に続き、非常に新しい通信会社です。

一方、大手キャリア3社は、携帯電話創成期から存在する(社名変更や合併し)会社です。楽天モバイルは新規参入した企業で、当然ながら設備が全然、他社と比較して足りていません。

アンテナ基地局と言われる、携帯電話との電波を送受信をする装置を日本全国に建てる必要がありますが、まさに現在進行中です。

そこで、楽天モバイルは、後発企業としての弱点をカバーするための仕組みの1つが、パートナー回線です。今回は、楽天モバイルをよく理解するために、このパートナー回線について詳しく深掘りしたいと思います!!


楽天モバイルの国内パートナー回線(エリア)はKDDI・au

楽天モバイルが、パートナー回線として契約しているのがKDDIです。KDDIは、au・povo・UQモバイルを運営する日本でシェア2位の携帯電話通信会社です。

KDDIは、繋がりやすさと言えば、NTTドコモとも勝負する老舗で人気の企業であり、格安SIMでもドコモに続き多くの企業がau回線を提供しています。

楽天モバイルエリアの人口カバー率は今後が重要

楽天モバイルの人口カバー率は、2022年2月4日に96%です。そして実は実際は99%以上です。理由はauの回線で足らない所を補っていて、格安SIMと(楽天モバイル自社エリア外は)ある意味同じです。

要は、楽天モバイルは自社のアンテナ基地局は、まだまだ足りていないけど、パートナー回線で提供をすることで、ユーザーにとってはエリアの狭さは基本的には感じないのです。

しかし、楽天モバイルの自社エリアが拡大していけば、パートナー回線の提供を止める地域が出てきます。その時にauと全く同じ位の電波の入りがあれば良いですが、無ければエリアが狭まったとも言えます・・・。

楽天モバイルエリア内のサービスが良い以上は”エリア外”が弱点に

楽天モバイルが提供するUN-LIMIT VIにおいて、楽天モバイルエリアとパートナー回線エリアでは明確な違いが存在します。そこがユーザーにとってのデメリットや注意点となります。

  1. 高速通信利用が可能な最大データ容量が違う
  2. スマホの対応状況が違う
  3. 通信速度が違う

1. 高速通信可能な最大データ容量が違う

まず、多くの人が注目する、最大データ利用量です。楽天モバイルエリアであれば、無制限の利用が可能です。一方で、パートナー回線では月々5GBまでとなり、その後は速度制限のかかった1Mbps通信となります。

残念ながら、現在の段階制プランは5GBの利用では2,178円(3〜20GB)、無制限利用(20GB以上)は3,278円となっていて、パートナー回線だけ使っても同額です。

要は、楽天モバイル回線エリアに居れば、通信速度も変わらず20GBまで2,178円で使い続けることができますが、パートナー回線では、利用金は同じで(5GBを超えると)通信速度が1Mbpsへと制限があるわけです。

逆に言えば、月額利用が「1GBまで」や「3GBまで」で収まる人であれば、パートナー回線でも高速通信可能な範囲内のこともあり、楽天回線だからパートナー回線だからと料金的な損得の違いはありません。

5GB以上使い、楽天モバイル回線の外に居る人は、注意が必要です。デュアルSIMの検討も必要です。

2. スマホの対応状況がエリアで違う

楽天モバイルが販売するスマホであれば、楽天モバイル内の利用でもパートナー回線での利用でも違いはありません。しかし、一部の持ち込みスマホの場合、パートナー回線での利用に対して制限があります。

上記の例ですと、パートナー回線でSMSが使えません、楽天モバイル回線とパートナー回線エリアでの自動切り替えも出来ません。しかし楽天モバイル回線に居れば問題はありません。

回線自動切り替えに関してはどちらの回線エリアでも問題ですが、特にパートナーエリアでは5GBの上限があるので注意が必要です。

3. 通信速度が違う

楽天モバイル回線とパートナー回線ではスピードが違うと言われています。当然利用する時間帯・エリアによって通信速度は大きく左右されますが、明確に違う事が1点あります。

5G通信です

現在、楽天モバイルの5G通信エリアはお世辞にも広いとは全く言えません。しかし4Gがある程度広がれば当然5Gにも力を入れる訳です。ただしパートナー回線との契約は4Gのみです。

楽天モバイルの5Gが普及すればするほど、パートナー回線エリアとはスピード差がでてきますね。

パートナー回線のこれからが気になる・・・

楽天モバイルは、ある一定以上自社の設備が配置できたエリアでは、パートナー回線の契約を終了するようにしています。

上記のマップは、オレンジ色が2021年4月1日現在のauのパートナーエリアです。東京23区内では、既にパートナー回線の電波が停止しいるので、すっぽりと(オレンジ色が)空いているのが分かります。

2021年3月末で、東京・大阪・名古屋などの一部地域でパートナー回線のローミングが既に停止されました。2022年3月にはより多くの地域でパートナー回線が終了します。

ローミング順次終了エリアとして:宮城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、静岡県、愛知県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、奈良県、愛媛県、福岡県、各地域の一部市町村向けに、既に発表がされています。

特に、千葉県、神奈川県については2022年3月末に全域で原則終了となっています。東京都は離島や山間の集落もあるので、完全に止まるのは先かもしれません。

通信可能エリアだけでなく密度も大事

楽天モバイルは、2021年2月に発表した決算資料において、人口カバー率の拡大と同時に、密度向上も発表しています。

パートナー回線の電波が止まると、屋内・地下やビルの谷間など電波が通りにくい所において、圏外がより頻繁に発生する可能性があります。

KDDIのローミング停止(パートナーエリア終了)に伴う懸念事項として、この密度の差の方が(エリア広さより)心配されています。

人口カバー率が遅れている・・・

↓↓↓

以前は、2021年には人口カバー率96%を目標にしていましたが、現在は2021年現在は2022年春と変更され、2022年2月4日に達成を発表しました。コロナ禍の影響で半導体不足が発生している様ですね。

今後もこの調子で、他大手キャリア3社と変わらないエリアになる事を期待です。

毎月不定期ながら公開されるエリアマップが広がっている以上、楽天モバイルの基地建設は進んでいるのは間違いありません。

接続中の回線確認は、my 楽天モバイルから

楽天モバイルの海外利用と国内利用両方にパートナー回線エリアが存在します。

海外向けローミングは、オン・オフの設定も必要であり、さらに国境を越えたらパートナー回線を利用と分かりすく回線エリアの変わるタイミングを理解できますが、国内は違います。

国内の場合、エリア内の穴もあり、頻繁に接続中の回線エリアが変わったり、少し地方に行くとパートナーエリアになっている事もあります。そのため、チェックはしたいところです。

スマホのアプリで確認中

接続中回線確認は非常に簡単で、my楽天モバイル(アプリまたはWeb)から、現在接続中の回線を確認できます。

以前は接続中のスマホからのみでしたが、現在はどこからでもmy楽天モバイル経由で確認が可能です。

ウェブサイト(パソコン)で確認

Android場合は、サードパーティ製の、回線確認アプリもあるので、簡単に確認も可能です。

非公式、iPhoneの接続バンドでの確認方法

iPhoneで回線状況を確認したい場合は、次の手順でも確認可能です。

  1. iPhoneの標準電話アプリを開く
  2. *3001#12345#*をダイヤル
  3. Field Testが立ち上がる
  4. 現在の接続バンドを確認
    • Band 3:楽天モバイル回線
    • Band 18他:パートナー回線

手動での回線切り替え

なお、回線の自動切り替えに対応していない機種(例えばiPhone SE(第2世代)・11以前のモデル)を利用の人は、上記で確認するのも良いですが、遅いとか異変を感じたら、素直に回線を再接続をするのが得策です。

回線の切り替え(再接続)方法

  • フライトモードのオン・オフ
  • スマートフォン(iPhone)を再起動

※自分で繋ぎたい回線は選べません。

楽天モバイルは海外にもパートナー回線あり

楽天モバイル地図

参考:地図で見る、楽天モバイル海外利用可能エリア

楽天モバイルには、海外にもパートナー回線が存在します。こちらは弱点をカバーすると言うよりも、楽天モバイルとしての強み・メリットです。

  • 世界66ヶ国で国内同様に電話が使える*
  • 世界66ヶ国でSMSが使い放題*
  • 世界66ヶ国で2GBまで基本料金内で使える
  • 追加データも1GB 500円と格安

簡単に言うと、楽天モバイルは、海外においても日本とかなり近い形で利用ができるように、パートナー回線を使って提供しています。

データ通信も2GBは基本料金の内です。例えば1GB以下の利用であれば全く国内と同じように利用できて0円ですね!

楽天モバイルの海外利用についてはじっくり調べた記事も参考にどうぞ。

国内同様の電話と使い放題SMS

楽天モバイルが提供するコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」を使えば、海外でも日本国内同様に電話が使えます。言い換えれば:

  • 日本国内への電話かけ放題
  • 世界中からの電話受話無料*
  • 海外へも安い料金で電話可能
  • Rakuten Linkは海外ローミング用データ容量を消費しない
  • Wi-Fiからでも発着信可能
  • 世界66ヶ国でのSMS送受信無料*

上記すべて、楽天モバイルであれば、日本国内で使える機能ですが、海外に渡航した際にも、電話機能がいつも通り使えるのは素晴らしいです。

Rakuten LinkをWi-Fiで使う以外は、海外にパートナー回線があるおかげですね。

海外で電話受話が0円がすごい!

ドコモ等なら100~200円/分!

※ Rakuten Linkから海外ローミングを使っての渡航先の緊急通報には接続できません。
※ iPhoneは、iOS標準アプリの利用のため、海外での着信が有料です。またSMSについても発信は全て有料です。詳しくは、iPhoneと楽天モバイルで出来る事・注意点をみてください

データ2GBが基本料金に込み。追加も安い

2GB/月と、国内のパートナー回線より少ないですが、他社のローミング費用に比べるとダントツでお得。更に追加データが1GB500円(非課税)と、かなりリーズナブルなので、足らなければ足せばいい!!

その上、元々楽天モバイルのプランは、1GBまで無料なので、海外長期滞在の際の番号キープであったり、日本への連絡手段としても重宝できるので、長期・短期共に一択です。

ahamoと比較し楽天モバイルの海外最強説については別で更に詳しく書いています、参考にどうぞ。

まとめ:楽天モバイルのパートナー回線について

パートナー回線については知っててもあまり意味がないのも正直なところですが、楽天モバイルのメリット・強みでもあり、楽天モバイルのデメリット・弱みを現している部分でもあります。

しかし、パートナー回線が縮小されるという事は楽天モバイルエリアが拡大している。楽天モバイルエリアが無くとも、田舎ではパートナー回線がカバーしてくれるのでエリアの狭さはない。

更に海外のパートナー回線は強み以外なんでもないです。そして、楽天モバイルは安さが全てをカバーしてくれていますよね!

楽天モバイルの費用ゼロ円MNP転入に、加入の仕方を書いているので、楽天モバイルに興味がある人は、そちらも参考にどうぞ。

欲しいけど、乗り換えまではと思う人は、デュアルSIMで楽天モバイルをサブ回線でお試しもおすすめです。

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