楽天モバイルを2021年夏前から使っている人ならご存知ですが、iPhone向けRakuten Linkが仕様変更され、Android端末を利用する場合とiPhoneを利用する場合料金が違います!!!
私のiPhoneでも、7月6日にはRakuten Linkを開くと以下のメッセージが表示されました。

これにより、Android版とiOS版(iPhone版)を利用した際の違いがあり、料金にも影響することになりました。
Rakuten Link違い1:iOSでは電話着信を標準OSアプリ利用に

楽天モバイルは、iPhoneでは電話の着信には、iOS標準の電話アプリを利用することになりました。Androidは、Rakuten Linkでの着信です。
これだけでは大きなニュースにはならないのですが、着信がRakuten Linkから通常の電話アプリになることで大きく変わる点があり、デメリット・メリット発生します。
iOS版Rakuten Linkから標準電話アプリになったデメリット
今回の変更で大きく変わりデメリットになる部分は次の通りです。
- 海外での電話着信が有料
- Wi-Fiでの着信は不可
- 電話アプリを2つ使い面倒
海外での着信が有料になる

まずは、衝撃的な変更点である、海外での着信受話が有料になる点です。楽天モバイルは海外でも国内同様に電話が使えるとアピールしていましたが、iOS版については終了です。
ちなみに海外での着信料金を一部調べると以下の通りです。なお、この料金は他社とほぼ同じで高額です。
国名 | 着信料金(円/分) |
---|---|
アメリカ合衆国 | 175円 |
中国 | 165円 |
シンガポール | 180円 |
タイ | 195円 |
フランス | 155円 |
ドイツ | 160円 |
イタリア | 110円 |
イギリス | 155円 |
オーストラリア | 120円 |
要は、楽天モバイルの海外での着信無料の破壊力は凄まじかったと言うことです。対策としてAndroidスマホを利用すれば今まで通り着信は全て無料です。
iPhoneは盗難リスクも高いので、海外へ行く際はアンドロイドですね。
なお、標準の電話アプリを利用した場合、指定63の国と地域でのみ発着信可能で、Rakuten Linkは66カ国と3カ国減るので注意です。
詳細・各国毎の事情は下記公式サイトから確認してください
料金について:楽天モバイル お客様サポート 国際通話(ご利用方法)
Wi-Fiでの着信は不可
今回の変更で、Wi-Fiでは着信ができなくなりました。楽天モバイル圏内(パートナー回線含む)に居て、電波がある状態でしか電話は受けれません。
当たり前の話なのですが、以前はWi-Fi受話ができたのですよね。アンドロイドなら今でも出来ますよね。iPhoneだけできないので、やはり残念・・・。
なお、不在ならSMSで連絡がきます。ドコモ等キャリアもそうでしたよね?ただ圏外で電話が出れていない場合、SMSも受けれない・・・。
電話アプリを2つ使うのは面倒
電話着信 → | iOS標準電話アプリ |
電話発信 → | Rakuten Link |
電話は着信が、iOS標準の電話アプリですが、発信は無制限かけ放題にするにはRakuten Linkの利用が必須です。
そのため、例えば電話に出れなかった時は、標準電話アプリの履歴から確認をして、登録済みならRakuten Linkを開いて、電話帳から探してかけ直します。
もし、未登録なら、電話番号をコピー&ペーストする必要がありますね。
なかなか面倒ですよね・・・
iOS版Rakuten Linkから標準アプリになったメリット
- 同一Apple IDでの着信
- 通話品質の向上
- 着信音を個別で設定
同一Apple IDでの着信

iPhoneやApple製品に元々ある機能です。FaceTimeを利用してiPadやMacあるいはApple Watchから、iPhoneにかかってきた電話を通知してくれます。もちろん、電話に出て話すこともできます。
あまり利用価値がないと思う人もいると思いますが、自宅でタブレットで着信は(ケータイが手元に無いや充電中に)かなり便利で、私は結構利用しています。
通話品質の向上
Rakuten Linkはデータ通信にのせて電話をします。通常電話アプリの場合、通話品質が良くなるのではと言われています。
ただ、これは噂レベルで公式見解ではありませんが、楽天モバイルはOS標準アプリ利用の「10分かけ放題オプション」をその後リリースしています。これは標準アプリ利用の方が通話品質が良いとの裏付けかもしれませんね。
なお、電波の悪いところでは、Rakuten Linkの通話品質は悪いのは事実です。
着信音を個別で設定

Rakuen Linkの電話帳で着信音の設定はできませんでした。今回からiOS標準アプリを使って着信を受けるので、電話番号毎に着信音を変えたりとできますね。
最近、この機能使っている人いるのかな?ほとんどの人が電話着信音デフォルトのままって聞いたことがあります・・・。
Rakuten Link違い2:SMS発着信が標準OSアプリ利用に

続いての変更点がSMSが、発着信ともにRakuen LinkからiOS標準のメッセージアプリでの対応となり、それに伴い、66カ国SMSし放題無料が終了。
全SMSの有料化となりました!!価格については次のとおりです。

なお、変更前の金額が、引き続きアンドロイドのスマホでは適応されています。SMSをよく使う人やSMS無料だから楽天モバイルに加入した人は、対策としてアンドロイド端末に変えるしかありませんね。
Android端末なら、Rakuten Link利用でSMS発信・受信使い放題無料です!!
iOS標準のメッセージ使うメリット
SMSについては、デメリットは1つですが、最悪な完全有料化で・・・。
一方、メリットも一応ありますよ。

- ミーモジとか使える
- 個別に着信音が設定できる
ん・・・。どっちも要らない???
ましてお金払ってまでも、使わないし・・・。だいたい、これってLINEのスタンプが元でしょ・・・
着信音も要らないな・・・
iOS版Rakuten Link改悪版と比較色々
以上が、iOS版で変更があった箇所になりました。簡単におさらいすると二点が変更となりました。
- 電話の着信は、iOS標準の電話アプリを使用
- SMSは、iOS標準のメッセージアプリを使用
そして、その影響でいくつかのデメリットとメリットが生まれましたが、Rakuten LinkをAndroidで使った場合や他社との比較をしたいと思います。
iOS版 vs Android版 Rakuten Link 比較
アンドロイド版は仕様変更をしておらず、iOS版と比較をしたいと思いますが一目瞭然でAndroid版が良いです。
実は比較といっても、楽天モバイルが今回の変更で公開している「変更前」と「変更後」は、「Android版」と「iOS(iPhone)版」と置き換えられます。
電話について比較
発信は、引き続きRakuten Linkを使う限りは無料で変更ありません。着信のみ影響があり異なります。
Rakuten Linkアプリから発信(電話をかける) | Android版 | iOS(iPhone)版 |
---|---|---|
日本から日本の電話番号へかける | 無料 | 無料 |
海外から日本の電話番号へかける | 無料 | 無料 |
日本から海外の電話番号へかける | 国・地域別従量課金 | 国・地域別従量課金 |
海外から海外の電話番号へかける | 国・地域別従量課金 | 国・地域別従量課金 |
着信(電話をうける) | Android版 | iOS(iPhone)版 |
---|---|---|
日本で電話をうける | 無料 | 無料 |
海外で電話をうける | 無料 | 国・地域別従量課金 |
詳細:楽天モバイル 国際通話
SMSについて比較
SMSは世界中どこの会社でも受信は無料です。そして日本のキャリアは横一列で送信が同額で有料です。
メッセージを送信する | Android版 | iOS(iPhone)版 |
---|---|---|
日本から日本の電話番号へSMS送信する | 無料 | 3円/70文字 |
海外から日本の電話番号へSMS送信する | 無料 | 100円/70文字 |
日本から海外の電話番号へSMS送信する | 指定66の国と地域:無料 その他の国と地域:100円/70文字 | 100円/70文字 |
海外から海外の電話番号へSMS送信する | 指定66の国と地域:無料 その他の国と地域:100円/70文字 | 100円/70文字 |
SMS受信無料は当たり前ですよね。迷惑SMSがよく来ますからね。
メッセージを受信する | Android版 | iOS(iPhone)版 |
---|---|---|
日本でSMSを受信する | 無料 | 無料 |
海外でSMSを受信する | 無料 | 無料 |
※ 表内、赤字が変更点・異なる箇所
iOS版Rakuten Linkと他社との比較
アンドロイド版Rakuten Linkと海外に強いことで有名なNTTドコモのahamoとで、並べて比較です。
電話・SMS | 楽天モバイル Android | 楽天モバイル iPhone | NTTドコモ ahamo |
---|---|---|---|
日本国内電話 | 完全かけ放題 | 完全かけ放題 | 国内:5分かけ放題 |
日本へ海外から電話 | 完全かけ放題 | 完全かけ放題 | 従量課金 |
国際電話発信(海外へ) | 従量課金 | 従量課金 | 従量課金 |
国内での電話着信 | 無料 | 無料 | 無料 |
海外で電話着信 | 無料 | 従量課金 | 従量課金 |
SMS発信 | 66ヶ国内無料 | 従量課金 | 従量課金 |
SMS受信 | 無料 | 無料 | 無料 |
この表を見る限り、Rakuten Linkを使って、何処からでも日本国内の電話番号へは無制限かけ放題が健在なこもあり、iOS版Rakuten Linkにしても他社よりは良い状態ですし、楽天モバイル&Androidはやはり最強です。
Rakuten Linkの仕様変更後3ヶ月以上iPhoneを使って分かった事
影響なし!

7月6日から仕様変更さていますが、私の0円運用は継続中です。(無料キャンペーン期間だろと思われますが、無料期間はデータ通信使い放題だけ無料ですからね。)なお、私はiPhone 12 miniを5月から利用しています。
まず、面倒さは増えましたが、通話に関しては「海外で着信が有料」以外は、変更後費用的に影響する違いはありません。国内での電話着信は今までもこれからも無料ですし、発信はRakuten Linkを使えば無制限かけ放題無料は変わらずですから!
次にSMSですが、SMSも受信は今までもこれからも無料です。SMSを受けとるアプリが変わっただけです。そして発信ですが「誰にもSMSなんか送らない!!」のが実情です。
LINEですよね?私はそうですよ。そして海外の知人友人なら、Facebookのmessage・Skype・WhatsAppのいずれかですね。SMSは使わないよ。
結果、変わらず通話・SMSは無料でした。今後海外旅行に行く際は考えるつもりですが、iPhoneでもRakuten Link使えば海外からも日本へは発信無料ですから、かけ直せばいいし、家族や身近人ならLINEだし・・・。
結局影響無さそうかと。
FaceTime・iMessageは無料(データ通信で)
OS標準アプリを使って、iPhone同士なら電話やメッセージをデータ通信だけで行え無料です。Appleのサービスですが、こちらについては影響はありません。
電話帳を開くと、FaceTimeで、ビデオ通話・通話が選べる場合は、相手もiPhoneを利用している事になります。

メッセージの場合は、「SMS/MMS」となっているとSMSで、「iMessage」となっている場合は、データ通信を使ったメッセージで追加料金はありません。

身内や友人なら使っている端末は分かるので、無料で上手に使い分けできますね。ただ相手がAndroidに変えてたりすると使えない(または有料)なので、LINEが無難ですかね・・・。
まとめ
今回の楽天モバイルの変更は、改悪と罵る人が多いのも事実です。当然ながら無料だった物が有料になるのですから、改善とは言えません。
その為非常に悪い印象もあるのですが、実際は他社と比べたら変わらないか良いままの部分も多いです。そしてどうしても嫌ならAndroidに変えることで、今までのSMS無料・海外での電話着信無料は続けられます。
なお、私iPhoneを利用し続けていますが、かけ直し時の”面倒さ”を除けば今のところ支障はありません。SMSは使わないですよ。
♪楽天モバイルなら、月々0円運用もできる♪
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